生産技術課のじゅんさんです。
今回は社内に有る自動スタッド溶接機の改善です。
自動スタッド溶接機とは座標を入力するとその位置にオネジやメネジのスタッドを
溶接してくれる機械の事です。
スタッドを溶接工程では、まず部材をスタッド溶接機の原点に合わせなければいけません。
画像の左端に有るのがメーカー純正の基準棒ですが素材が鉄で出来ていて表面に電気が流れないような
処理がしてあるのですが使っている間に表面処理が剥がれスパッタと呼ばれる溶けた鉄が引っ付くようになります。
このスパッタが基準棒に付くとスパッタの厚み分だけ原点基準からのズレが発生する事になり
スタッドの位置異常の原因となります。基準棒に付いたスパッタは解けた金属ですのでなかなか除去できません。
そこで樹脂で基準棒を制作したら良いのではないかと思い画像の左から2番目 ベークライトで制作してみました。
スパッタが付かない所まではよかったのですが夏になると気温、湿度で基準の穴に入らない事が起きるようになりました。
ベークライトでは使えない時期が出てきましたので次にポリアセタールで基準棒を作る事にしました。
(画像左から3番目)
ポリアセタールであればベークライトよりかは温度 湿度に対する変化が少ない様です。
基準棒を樹脂に変更する事により基準棒に付着するスパッタ除去の時間を削減し、作業効率が上がりました。